フィリピンの現在を語るにはこの女性が最適だ。フィリピン大学を卒業し、アメリカのテレビ界で活躍するなど、常にジャナリズムの第一戦を歩んできた。独裁政権崩壊の後の新生フィリピン帰国し、歯切れのよい批判精神と、権力におもねるこののない鋭い視点で新しいニュース番組を自らプロデュース。多彩な切り口でフィリピン社会のさまざまな問題を分析した人気番組「ペップ・トーク」を単行本化したのが本書です。
【目次】
ルネタ★マニラっ子たちの奇蹟の公園
スモーキ・マウンテン★裏庭にあった戦場
ディビソリア★貧乏人に変装する町
エルニド★時の流れの豊かさを教えてくれる島
カラウィット★自然か人間か、問い詰める島
エスコルタ★庶民の町として復活した旧市街
サンボアンガ★新たな伝説の地
パシグ川★生活を汚染する川
リサール大通り★庶民が勝利する町
タギグの洪水は人災か?
ギマラス★調和と安らぎの島
タアール湖★神秘の火山と水中都市
アタン・デラ・ラマ★サルスエラの女王
カストリーリョ★アジアで希有な彫刻家
アニタ★フィリピン女性を描き続ける女流画家
闘鶏★フィリピン男のダンディズム
パンパンガの柩作りの村
バナハウ★民衆カトリシズムの聖地
ボーン・アゲイン★吹き荒れる新宗教
ラジオの英雄たち
テレビ★歴史にスイッチを入れる
クリスタル・パワー★魂の窓
洪水と水不足★水道行政の貧困
タマラウ★絶滅の危機に瀕する野生水牛
シャブ★ドラゴンを追って
トゥリャハン川★貧困の醜い顔
フィリピンの風水学
中国系フィリピンのジレンマ
ストリート・チルドレンと寓話
マニラ・ゴミ戦争
フィリピン人自身の価値