やっと出たか、という感じ。劇作家、俳優、詩人としてインドネシアでは知らない人のいないレンドラの著作の中から、スハルトの開発独裁を痛烈に風刺したドラマ『ナガ族の闘いの物語』、『ボニーのためのブルース』『白鳥の詩』など代表的な一二篇の詩を収めました。この人の舞台、詩の朗読会、パフォーマンスに狂喜し、震えた日本人も多いはずです。反体制のシンボル、八〇年代のスーパースターはまだ健在です。