インドネシアの紛争地を行く

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小松邦康
定価 2000円+税
四六判 / 320頁 / 2003年初版
ISBN4-8396-0164-X C0030 Y2000E
●書評●

【関連書】インドネシア全27州の旅  

 スハルト政権が倒され、待望の民主化がスタートしたはずのインドネシア各地で、血で血を洗う紛争が続いている。同時多発テロやイラク戦争に世界の注目が集まっているが、インドネシアでも1年半で1000人もの人が殺された。今、インドネシアで何が起きているのか? インドネシア在住17年、傑作『インドネシア全27州の旅』の著者が紛 争地のマルク、パプア、アチェ、東ティモール、そして爆弾テロが発生したバリをくまなく歩き、報道されない事実と人々の生の声を伝える。
【目次】
■第一章 マルク
世界一美しい海岸/ 二ヶ月で二〇〇人が殺された/ アンボンで何が起きているのか/ ラーメンを積んだ船/ スルタン(王)のいる島/ 煽動者/ 聖戦部隊/ 暁のアンボン/ 港町バンダ、トゥアル/ アチャンとオベット/ 楽園の歌声/ 衝突/ オランダのインドネシア移民/ 分断の悲劇/ 古きよきアンボン/ 紛争が飛び火/ 抗争から和平へ/ 一緒に働ける職場/ 歌と踊りと紛争と/ 和平の破壊者/ アンボン潜入記/ 被災者の心の痛みを胸に/ アンボンより愛を込めて
■第二章 東ティモール
生きていた友人/ 帰還民兵との和解/ 国境ができた/ 国連の横暴/ バトゥガデ国境/ サッカーに熱中/ 東ティモール独立/ 国連が引き起こした騒乱/ 衝突があった村/ 亡命した東ティモール人/ 夢は描けるか/ 自衛隊のpk0活動/ どうなる東ティモール/ 年表・東ティモールをめぐる動き
■第三章 パプア
石器時代の暮らしが残る/ 独立旗をめぐって/ 独立運動指導者/ パプアニューギニア国境/ 独立記念式典/ インドネシア最東部の町で/ パプア独立軍/ インドネシアのための裁判/ ワメナ再訪/ 独立指導者暗殺/ 後退する独立運動
■第四章 バリ
楽園を襲ったテロ/ ジャワからの客/ クタ海岸/ バリに住まわせてもらっている身として/ ウブドに暮らす日本人/ 動物との会話/ 誰が何のために
■第五章 アチェ
総選挙ボイコット/ 北アチェの村で/ 独立派掃討作戦/ アチェの辺境/ 国軍兵士に迷惑/ 客が来ない観光地/ 時代は逆戻り/ 一日ごとに停電する州都/ 村が一つ、二つとなくなっていく/ 和平合意/ 南アチェへ/ バンダアチェの穏やかな正月/ 戦闘で町が疲れてしまった/ 和平の現場

●前書き●

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