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ダイナミックに変容しつつある東南アジア各地の動きを気鋭の人類学者・社会学者・歴史学者が現場から報告します。
【目次】
序◎民族・文化・の動態的理解を目指して――東南アジアのフィールドから（加藤 剛）
第Ⅰ部 民族の位相
第１章 歴史のなかの民族境界――ボルネオ島西部国境社会における村落と国家（石川 登）
第２章 ジャワで＜華人＞をどう識るか――同化政策30年の後で（貞好康志）
第３章 近くて遠い隣人――タイ・ラオ民族間関係の歴史的展開（高岡正信/タウィーシン・スップワッタナー）
第Ⅱ部 宗教と国家
第4章 活きる＜周縁＞、揺らぐ＜中心＞――移動するタイ系民族の国境域での仏教実践（林 行夫）
第5章 タイ・ビルマ国境域の＜カレン＞から見る民族と宗教の動態（速水洋子）
第6章 ＜正しい＞宗教の政治学――マレーシア国境海域におけるイスラームと国家（長津一史）
第Ⅲ部 文化の再編
第7章 イスラーム国家マレーシアに見る仏教徒シャム人のアイデンティティ（モハメッド・ユソフ・イスマイル）
第8章 フィリピン産織物ニピスの文化的意味変容をめぐって（小瀬木えりの）
第9章 現代インドネシアの文化政策と地域アイデンティティ――リアウ州のムラユ化の政治過程（加藤 剛）
【著者プロフィール】
加藤 剛 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授：専攻 比較人類学
石川 登 京都大学東南アジア研究所助教授：専攻 社会人類学
貞好康志 神戸大学国際文化学部助教授：専攻 アジア近現代史
高岡正信 フリーの研究者：専攻 タイ・ラオス地域文化研究
タウィーシン・スップワタナー マハーサーラカム大学人文社会科学部準教授：専攻 歴史学・東南アジア地域研究
林 行夫 京都大学東南アジア研究所教授：専攻 文化人類学・東南アジア民族誌学
速水洋子 京都大学東南アジア研究所助教授：専攻 文化人類学・東南アジア地域研究
長津一史 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科助手：専攻 文化人類学・東南アジア地域研究
モハメド･ユソフ･イスマイル マレーシア国民大学社会人文学部教授：専攻 社会人類学
小瀬木えりの 大阪国際大学経営情報学部助教授：専攻 フィリピン地域研究・文化人類学