アジア動物誌

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渡辺弘之
定価 1800円+税
46判 / 212頁 / 99年初版
ISBN4-8396-0120-8 C0030 Y1800E
●書評●

マーブルチョコレートの表面のスベスベしたコーティング。あれは「ラックカイガラムシ」の分泌物だということをご存じですか? あなたはカイガラムシを食べているんです!
日本では天然記念物のカブトガニ。タイのシーフード・レストランでは丸焼きにして売っています。
タイのウシ追いがみんなパチンコを持っているのはなぜでしょう。ブタオザルを訓練すると1日に1000個以上ものヤシの実を取ってくれるとか・・・。
大きいものはゾウから小さいものはボウフラまで。アジアの動物と人のかかわりは実に緊密で、興味深く、時に切ないのです。
著者は京都大学農学部の熱帯林の専門家。長年アジアのフィールドで見聞きし、「食べた」豊富な経験から生まれた「楽しくて、ためになる」エッセイです。

【目次】

あなたはカイガラムシを食べている/ハチに感謝/タマムシのブローチ/ツムギアリのかんしゃく/珍味カブトガニ、あわれ/タイワンタガメはカメムシの香り/昆虫を食べる/ツバメの巣の誘惑/虫糞茶の味/ゾウの転職/たのもしい助っ人、ブタオザル/ウシ追いはパチンコを持って/チョウヨウバトの鳴き合わせ/目覚めはブキサール/傷だらけのシャモ/小さな戦士たち/ボウフラは不滅/放生、功徳は罰あたりか/クモの糸で織った布


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