マラッカ3国―マレーシア、シンガポール、インドネシアの魅力を綴った、実に楽しく、ためになる本です。人々の日常生活、珍しい動物や昆虫、セパタクローやシラットなど伝統のスポーツ、宗教行事、呪術師や奇祭など、176点のカラー写真。豊富な現地体験にもとづく愉快なエピソード。読み進むうちに、いつのまにか、この3国についての基礎知識が身についていきます。
【目次】
第1部 マラッカ3国の人と社会
第1章 マラッカ3国(インドネシア・マレーシア・シンガポール)の概要
第2章 華人社会
コラムT-1:華人ネットワークの実力
第3章 マレー人社会
コラムI-2:イスラム復興主義
第4章 インド人社会
コラムI-3:真のアジア主義者とは
第5章 中国とシンガポール――対日観をめぐる比較
第2部 マラッカ3国の呪術・伝承とスポーツ
第6章 ドゥクンと童占――呪術とシャーマンの世界
コラムII-1:クアンタンの露店商
第7章 マラッカ3国の伝承と怪談
コラムII-2:ガルーダ・天狗・山伏の関係
第8章 華人文化と伝統スポーツ 獅子像と獅子舞――シンガポールと沖縄の比較
コラムII-3:石敢當と亀甲墓、墓参りの話
第9章 マレー伝統球技セパタクローの考察
第10章 マレー武術シラット考
第3部 マラッカ3国の自然
第11章 珍獣を訪ねて――マラッカ3国の動物園めぐり
コラムIII-1:オサガメに会えなかった話
第12章 シンガポール博物誌
コラムIII-2:ラヤンラヤンの自然
【著者プロフィール】
1960年、東京都に生まれる。東京都立大学大学院社会科学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。桜美林大学国際学部教授、東京外国語大学兼任講師。
著書 『ASEANレジーム』(勁草書房、2003年)、東アジア市場統合への道 中国とFTA』(共著、勁草書房、2004年)、『東アジア地域主義と日本外交』(共著、日本国際問題研究所、2003年)、『転換期のASEAN 新たな課題への挑戦』(共著、日本国際問題研究所,2001年)、など。専門は国際政治学。