タイ語で書こう!グリーティングカード

マリンのタイ語生活2

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中島マリン
定価2500円+税
5判・並製・144ページ・オールカラー
ISBN978-4-8396-0204-8 C0387
●書評


 タイではグリーティングカードのやりとりがとてもさかんです。でも、どういう場合にどういう文句を書けばいいのか、日本人にはよくわかりません。この本では、お祝いや感謝、お礼など、さまざまなケースの文例とその使い方、さらにはタイ独特のしきたりやカードの約束ごとについて、わかりやすく説明してあります。タイ文字がわからない人でも、この本のとおりに写すだけですてきなカードができあがります。イラストがとても可愛い、やさしい本です。

【著者はこんな人】
中島マリン
タイ人と日本人の両親を持ち、高等学校卒業までをタイで過ごす。早稲田大学第一文学部卒業。タイ語・日本語ともにネイティブで、各種国際会議通訳、司法通訳などを務める。成蹊大学非常勤講師および昭和女子大学オープンカレッジのタイ語講師。タイで日本のコミック本を翻訳。著書『間違いだらけのタイ語』(共著、めこん)はタイ語学習における長年の疑問が氷解したと絶賛を博した。

【目次】
第1部 「おめでとう」のカード
誕生日
結婚
結婚記念日
出産
卒業
就職
昇進
転居

第2部 季節ごとのグリーティングカード
お正月
バレンタインデー
母の日
父の日 クリスマス

第3部 その他のカード
ありがとう
ごめんなさい
元気になってね
さようなら

【まえがき】から
 タイ人の友人やタイ滞在中にお世話になった人にタイ語でグリーティングカードを送りたいと思ったけれど、どのように書けばいいのか分からなくて、おくるのをあきらめたことがあるという人は案外多いようです。タイ語ができない場合はもちろんですが、タイ語が少しできる場合でもカード独特の表現や決まりごとは外国人には分かりにくく、書くのを躊躇してしまうのかもそれません。
 カードは手紙と違って長々と書きません。短い文、かつきれいな文で自分の気持ちを伝えるのは案外難しいものです。しかも文章の美しさや響きを重視するため、わざと日常会話で使わない単語を使用することもあります。
 タイの文化は言葉の文化です。日本のように「あ・うんの呼吸」や「以心伝心」という考え方がありません。気持ちは言葉で示すものだと考えています。愛していれば愛していると言葉で伝えますし、何も伝えないのは愛していないか関心がないという意思表示になってしまいます。そのような考え方はカードにもあらわれます。そのため、「愛している」や「誇りに思う」という、日本人があまり使わない表現も多く使われます。
 また、カードの書き方にはいくつかのパターンがあります。この本は、できるだけ多くの場面を想定して文章を作成し、状況に合った文章をそのまま書き写せるように工夫しました。タイ語学習書ではないので文法の説明はありませんが、日本と違う習慣や考え方からくる表現の違いについて、そのつど説明を加えました。知らない単語はうしろの単語集を参考にしてください。…
 カードはもらうとうれしいものです。口に出して言いにくいこともカードであれば気持ちが伝わることもあります。相手を想うだけでは、気持ちは伝わりません。まずはカードを送って自分の気持ちを相手に伝えましょう。


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