中国百科 中国百科検定公式テキスト

photo
 編・日本中国友好協会

 定価2800円+税
 A5判並製・376ページ(口絵カラー)
 ISBN978-4-8396-0273-4 C0030
 ブックデザイン 菊地信義・水戸部功



 2014年3月21日、東京・大阪・福岡で開催される「中国百科検定」(日本中国友好協会 主催)の公式テキストです。1項目見開き2ページ(写真入り)で完結という読みやすいレイアウトになっています(ブックデザイン菊地信義・水戸部功)。
 執筆者はいずれもその分野における専門家だけに、内容は深く、正確で、非常にバランスのとれた「中国概説」になっています。日中関係は最近ぎくしゃくしていますが、中国はやはり日本にとって最も大切な隣人です。少しずつでも中国のことを正しく学んでいきたいものです。


【はじめに】
長尾光之(日中友好協会会長)
 今年は日中平和友好条約が締結されて35年になります。日本と中国の関係はその後大きく発展し、あらゆる分野で両国民の交流は飛躍的に発展しました。しかし近年、歴史認識や領土問題を巡って、両国政府間の関係は最悪となっています。
 国民感情も残念ながら最悪と言える状況ですが、それぞれ相手国との関係が大事だ、と考えている国民が大多数に上っていることも事実です。経済的なつながりが深いことはもちろん、文化の面でも昨年の故宮博物院展の「清明上河図」、今年開催された「王羲之展」が連日長蛇の列をなし中国への関心の高さを示しています。大学でも中国語を第2外国語として選択する学生の比率は依然として多数を占めています。
 同じ漢字を使い、米やうどんを食べ、黒い髪、黒い眼をした、黄色い皮膚の日本人と中国人、共通性も多い一方、相違性もまたあります。それらをよく理解した上で、中国を断片的ではなく、また偏らない理解をすることが必要ではないでしょうか。
 日中両国の関係改善のためには相手国への理解を進めることが大事であると考え、この度日中友好協会では全国的に組織を有するメリットを生かし検定試験に取り組むことを考えました。第1段階として公式テキストを多くの専門家の力をお借りして作成します。テキストはもちろん検定用ではありますが、中国を理解する上で何かと参考にしていただけるものと考えています。テキストを通じて日本中に多くの「中国通」を作り、検定試験によって更にその「中国通」度を高めてもらうことを願っております。
 これも国民の力、草の根の力が日中友好を前進させるものと信じているからに他なりません。皆さんのご参加をお待ちしています。
 


【目次】
第1部地理
●1 地理
●2 民族・宗教
●3 世界遺産

第2部政治経済
●4 政治と法
●5 経済と産業

第3部歴史
●6 古代文明~唐代
●7 宋代~清代
●8 近現代史

第4部文化・芸術・風俗習慣
●9 言語
●10 文学
●11 映画
●12 食文化
●13 文化・スポーツ・風俗・習慣

【執筆者】
執筆者一覧(執筆順)
大西広(おおにし ひろし)  慶應義塾大学経済学部教授、京都大学名誉教授
丸山至(まるやま いたる)  日本中国友好協会副理事長
田中義教(たなか よしたか)  日本中国友好協会理事長
高見澤磨(たかみざわ おさむ)  東京大学東洋文化研究所教授
井手啓二(いで けいじ)  長崎大学名誉教授
徐一睿(じょいちえい)  嘉悦大学経営経済学部専任講師
太田幸男(おおた ゆきお)  東京学芸大学名誉教授、東洋文庫研究員
久慈大介(くじ だいすけ)  学習院大学客員研究員
角道亮介(かくどう りょうすけ)  日本学術振興会特別研究員PD
下田誠(しもだ まこと)  東京学芸大学教育学部准教授
佐々木研太(ささき けんた)  二松学舎大学大学院博士後期課程中退
中村威也(なかむら たけや)  跡見学園女子大学兼任講師
堀内淳一(ほりうち じゅんいち)  学習院大学東洋文化研究所助教
小川快之(おがわ よしゆき)  早稲田大学理工学術院非常勤講師
千葉正史(ちば まさし)  東洋大学文学部准教授
水羽信男(みずは のぶお)  広島大学大学院総合科学研究科教授
泉谷陽子(いずたに ようこ)  中央大学経済学部非常勤講師
中川正之(なかがわ まさゆき)  立命館大学文学部教授・神戸大学名誉教授
モクタリ明子(もくたり あきこ)  元松蔭女子学院大学中国語非常勤講師
加藤三由紀(かとう みゆき)  和光大学総合文化学科教授
宇野木洋(うのき よう)  立命館大学文学部教授
渡邊晴夫(わたなべ はるお)  元國學院大學文学部教授
瀬戸宏(せと ひろし)  摂南大学外国語学部教授
上野隆三(うえの りゅうぞう)  立命館大学文学部教授
平塚順良(ひらつか のりよし)  立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員)
石子順(いしこ じゅん)  日本中国友好協会副会長、日本漫画家協会監事、映画・漫画研究家
坂本佳奈(さかもと かな)  サカモトキッチンスタジオ
ロシェングリ・ウフル  京都大学大学院農学研究科博士課程
宝蓮華(ほうれんか)  茶葉の販売、茶芸教室
伊藤敬一(いとう けいいち)  東京大学名誉教授
渡辺襄(わたなべ たかし)  日本中国友好協会宮城県連事務局長
松木研介(まつき けんすけ)  ジャーナリスト
蘇耀国(そ ようこく)  公益財団法人日本棋院東京本院、囲碁棋士八段
イスクラ産業(いすくらさんぎょう)  中国漢方製剤・健康食品の製造販売、ロシア・CIS諸国・中国との貿易
山川次郎(やまかわ じろう)  日本中国友好協会理事、同切り絵委員会委員
牧陽一(まき よういち)  埼玉大学教養学部教授
吉村澄代(よしむら すみよ)  同志社大学嘱託講師
加藤徹(かとう とおる)  明治大学法学部教授
王敏(わん みん)  法政大学人文科学研究科教授

【“中国通”になろう】
 理系学部卒のある友人と一緒に中国の蘇州に行ったときのことです。鑑真で有名な寒山寺に同行した際に、漢詩の世界で有名な「楓橋夜泊」をすらすらとその友人が詠ってみせたのには驚きました。張継という唐代の詩人が詠った非常に有名な詩ですが、日本人の間に中国文化が染み渡っていることを実感したと同時に、「これくらいのことは知ってるね」と言われたような気がしたからです。正直、私はとてもそのような暗誦はできません。
 しかし、ここには日本において「中国通」たるにはどの程度の知識が必要かが示されているようにも思われ、日本において「中国通」と自称することのハードルの高さを思い知らされます。私はアメリカの一流大学コロンビア大学の東アジア研究所でアメリカの「中国通」と約1年交流をしましたが、そこでは「三国志」を知らずに中国経済を論じている者がいて驚いたことがありました。確かに「三国志」を知らずとも現在の中国経済を議論できるかも知れません。しかし、日本では普通の国民もが「三国志」くらいは知っています。「中国通」という時のスタンダードがこのように国と国の間では違っています。
 なので、日本では「ものしり」であることの条件には「中国通」であることも含まれています。我々は上記のような西洋人ではないので、「我々の常識」として中国に関する知識を増やしたいものです。本書はそのために編集されています。
なお、本書は日本中国友好協会が企画し、編集をしていますが、そのために38人の研究者と専門家にご協力をいただきました。心よりお礼申し上げます。また、これらの専門家には各項目について自由に書いていただきましたので、その内容について日本中国友好協会は基本的にコントロールするようなことはしていません。各専門家を信頼して基本的にはそのまま掲載しています。学会の基本的常識を反映することが必要との理解からです。ご理解いただければ幸いです。

【中国百科検定とは】
 日本には諸外国の知識を確かめるための検定試験制度がいくつかあり、本書の出版社である株式会社めこんも過去に『タイ検定』、『ベトナム検定』、『インドネシア検定』の公式テキストを発行してこれら諸国の検定試験のサポートをされてきました。しかし、中国に関するちゃんとした検定試験制度はこれまでなく、「中国通」であることを証明する何らの手段も日本にはありませんでした。これは大変まずいことです。
ですので、今回、中国に関する最初の本格的な検定試験制度を実施すべく、その公式テキストとして編集されたのが本書です。本書を『中国百科』としたので、検定試験も「中国百科検定」として第1回試験が2014年3月21日(春分の日)に東京、大阪、福岡の3会場で開催されることとなりました。読者の皆さんは本書に挟み込まれたチラシをお読みいただき、あるいは以下のホームページから検索いただいて是非ご自身の「中国通」度を確かめてください。
 「中国通」であることは今やビジネスの世界でも学校教職の世界でも、就活の際のアピールでも非常に重要になっています。是非チャレンジください。

「中国検定」ホームページから
【本書の使い方】
 本書の内容はすべての省、すべての民族、すべての世界遺産をカバーし、文字通り「中国百科」となっていますので、中国を知るための手軽な「百科事典」でもあります。何かどこかで事件でも起きたら、その地理を本書で確かめ、その背景を政治や経済の項目で調べていただくのもよいでしょう。中華料理も項目も充実していますので、料理を食べた後に本書でその料理をおさらいしていただくのもよいかも知れません。
 なお、本書は上記検定試験の「公式テキスト」ですので、この範囲からしか出題はなされません。端から端まで覚える必要はありませんが、テキストとして受験準備にお使いください。健闘を祈ります!!
(編集責任者 大西広)




Top Page> 書籍購入