タイでよく使われる120のことわざ・慣用句をイラスト入りでわかりやすく説明。
さらに・・・
①日本語・英語の同じ意味のことわざとの比較
②そのことわざを使ったタイ語の例文の学習
③使われているタイ語の単語一覧
と、タイ語学習にとても役立ちます。
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【目次】
1動物(哺乳類)
象
象に乗ってバッタをとる
象を殺して象牙を取る
死んだ象を蓮の葉で隠す
盲人が象をまさぐる
象の真似して糞をする
サトウキビが象の口に入った
虎
虎を描いて牛を脅す
森に虎を放つ
爪を隠した虎
1つの洞窟に2頭の虎は居られない
鹿の顔に虎の心
虎を逃れてワニに遭う
山羊
山羊に乗って追いかける
罪を受けた山羊
牛・水牛
牛の角を押さえて草を食べさせる
皮と角を手にしたまま捕まる
牛を愛するならつないでおく、子を愛するならムチを
牛がいなくなってから牛囲いを作る
胡弓を弾いて水牛に聞かせる
水牛の角を尖らせて闘わせる
豚
豚のしっぽにこびりついた土
豚を渡し猫を渡す
猫
家でご飯を食べ屋根で糞をする
猫がもがいて死んだぐらいの土地
猫にあてつけて魚を焼く
猫に焼き魚を預ける
猫が居ないとネズミは楽しい
猫を染めて売る
犬
自分のしっぽを持ち上げる
隙を狙って嚙みつく犬
ネズミ
米びつの中に落ちたネズミ
ウサギ
3本の足で立っているウサギ
2鳥・魚・爬虫類・虫
鶏
鶏を放つ
しっぽを切ってお寺に放つ
鶏には蛇の足を見え、蛇には鶏の乳房が見える
鶏の糞を踏むことさえできない
握りこぶしの中にいるひよこ
鳥
双頭の鳥
1発の弾丸で鳥を2羽しとめる
小鳥は身の丈にあった巣作りをする
カラス
腸をたぐりよせてカラスに食べさせる
魚
池を掘って魚を誘う
両手で魚をつかむ
投網の外側にひっかかった魚
キノボリウオは口のせいで死ぬ
蛇、魚、わかるわかる
エビ
藻エビでスズキを釣る
カニ
カニを捕まえて籠に入れる
貝
貝の口、カニの口
カエル
椰子殻の中のカエル
ガマガエル
ガマガエルが輿に乗る
クモ・カイコ
糸を引く
シロアリ
シロアリが焚き火に飛び込む
蛇
コブラの喉に手を入れる
ワニ
ワニに泳ぎを教える
3自然
海
大海で針を探す
川
5本の川を引いてくる
運河
川から運河に戻る
田
冠水した田に空芯菜がまばら
水
水を汲んで切り株にかける
潮が満ちたら急いで水を汲め
水は舟に頼り、虎は森に頼る
水が引くと切り株が現れる
水を形にこねる
水を見ずに竹を切って水筒を作る
水に落ちても流れず、火に落ちても燃えない
風
風の元で火を断つ
木
木っ端を使って丸太を動かす
木の実は木から離れては落ちない
雲
雲に隠れる
4身体
顔
顔を地面に埋め込んで逃げる
目
盲目の人が眼鏡を手に入れた
鼻
鼻をひっぱりまわす
口
口が洪水
口は甘く尻はすっぱい
10の口に言われても自分の目で見ることには及ばない
口をあけるとのどちんこが見える
耳
壁に耳あり 門に隙間あり
耳になり目になる
片方の耳で聞き、片方の耳は取っておく
耳で戯れ、目で戯れる
耳は田へ、目は畑へ
手・腕
誰の手を取って匂いを嗅げばいいのか
相手の手を縛って殴る
手は漕がず、足を水につける
肘の下の水を飲む
脚・足
脚を揺らしてトゲを求める
スネの毛は抜けない
足跡を測る
胸
胸元から山を取り出す
腹
石灰を食べれば、お腹がほてる
背
人の背中で稲作をする
尻
尻に火がつく
5食
塩
塩がウジ虫になる
ウコン・石灰
ウコンと石灰
ナムプリック
ナムプリックを作って川に溶かす
バナナ
バナナをむいて口に入れる
パクチー
表面にふりかけてあるパクチー
6暮らし
舟
同じ舟に乗っている
沈んでも沈み切れない
城
空中にお城を建てる
仏像
仏像の背中に金箔を貼る
蓮の花
コンチャクを蓮の花と見間違える
金(きん)
金は熱さを知らない
金を包んでいる雑巾
人
人が多いほど話が多い
姉妹
姉を愛すれば妹が惜しい
ピー
ピーがとりついたり抜けたりする
臼
臼を押して山に登る
斧
サークを割る斧
鉈
手間をかければ美しい鉈ができる
籠
籠に入れて水で洗う
種
種をまけば果実を期待する
スプーン
銀のスプーン金のスプーンをくわえて生まれる
お湯
先にお湯を浴びた
ワイ
会えばワイ(合掌)して裏で舌を出す
発熱
熱を出す前に慌てる
屁・糞
屁よりも糞を握ったほうがまし
ピー・クルイ
ピーとクルイだね
踊り
下手な踊りはピーのせい太鼓のせい
【著者・訳者はこんな人】
シリラック・シリマーチャン
バンコク生まれ。チュラーロンコーン大学文学部東洋言語学研究科日本語専攻卒業。2004年、同大学博士前期課程修了。2004年10月より学習院大学に留学。2008年、学習院大学大学院日本語日本文学専攻博士前期課程修了。2012年同大学博士後期課程修了、博士。
著書:『目指せ!タイ語の達人』(TPA Press )。
大滝ミナ子(おおたき・みなこ)
神奈川県鎌倉市出身。神田外語学院を卒業後、メーカー勤務を経て渡英。1989年、リバプール・サンダウン・カレッジ(現リバプール・シティ・カレッジ)、エブリマン・シアターで1年間、演劇を学び、帰国後は演技訓練で培ったコミュニケーション力を翻訳業と英会話教授法に生かす。タイ語との出会いは、象に魅了され、2009年タイ北部のエレファントキャンプを訪れた時。シリラック・シリマーチャン『目指せ!タイ語の達人』(TPA Press )の日本語の校閲に協力した。