メコン

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石井米雄、横山良一(写真)
定価 2800円+税
四六判 / 352頁 / 95年初版
ISBN4-8396-0100-3 C0030 Y2800E
●書評●

【関連書】 タイ仏教入門 道はひらける 母なるメコン、その豊かさを蝕む開発 

雲南からミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム、そして南シナ海まで、大河メコンをたどる「河の流れのような旅」を楽しんで下さい。「空間のメコン」は横山良一さんが10年かけて撮影した79枚160ページのカラー写真。「時間のメコン」は、東南アジア研究の第一人者石井米雄先生の38年間に及ぶメコンへのこだわりを書き綴った歴史紀行。二人はこう言っています──。「メコンのすべてを見たいと思った。源流チベットから南シナ海まで、戻ることのない『河の流れのような旅』をしてみたいと思ったのだ」「眼前のメコンは、人間の歴史などまるで眼中にないかのように、ただもくもくと茶褐色の巨大な水たまりを運び続けている。その姿は28歳の私を感動させた。やがて…」

【目次】

第1章 ケマラートにて
第2章 ウボンにて
第3章 メコンを渡る
第4章 メコン下り
第5章 河口からコーンヌまで
第6章 メコンの源流をもとめて
第7章 大いなる湖トンレサップ
第8章 アンコール遺跡群
第9章 「港市国家」カンボジア
第10章 メコン・デルタ
第11章 ケマラートからビエンチャンへ
第12章 ビエンチャンからルアンプラバンへ
第13章 ルアンプラバンからチェンセンへ
第14章 景洪からチェンセンへ

●著者はこんな人

石井米雄(いしい よねお)
1929年 東京生まれ。東京外国語大学中退後、外務省に入省。
1957年 チュラロンコーン大学留学
京都大学東南アジア研究センター教授・所長、上智大学アジア文化研究所教授・所長を歴任。
1995年 紫綬褒章受賞
2000年 文化功労賞顕彰
神田外語大学学長、京都大学名誉教授、国立公文書館歴史資料センター長。
専門=東南アジア史
著書=『上座部仏教の政治社会学』(創文社、1975年)、『インドシナ文明の世界』(講談社、1978年)、『タイ近世史研究序説』(岩波書店、1999年)、『タイ仏教入門』(めこん、1991年)
『道は、ひらける――タイ研究の50年』(めこん、2003年)など

横山良一(よこやま りょういち)
1950年 東京生まれ。
1970年〜 アメリカ、ネパール、アフガニスタンに長期滞在。
1983年 第20回太陽賞受賞
写真集=『アフリカン・レインボー』(リブロポート、1989年)、『バリ・パラ』(情報センター出版局、1996年)、『アジア旅人』(情報センター出版局、1998年)など

●序章より

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