めこん特集
「タゴールとインド文学の名作」
今回の特集のテーマは「タゴールとインド文学の名作 」です。
詩や小説、少年時代の回想など、インドには豊かな文学の世界が広がっています。
アジアで初めてノーベル文学賞を受賞したタゴールの作品を中心に、インド文学の魅力に触れる本を選びました。愛や家族、人生、そして時代を生きる人びとの姿を、インドの作家たちはどのように描いてきたのでしょうか。物語と言葉を通して、インド文学の世界を味わうための本をご紹介します。
タゴール 愛の物語
ラビンドラナート・タゴール 著
大西正幸 訳・解説
定価2000円+税
四六判・仮フランス装・360ページ
ISBN978-4-8396-0339-7 C0097
2024年9月初版
アジアで最初のノーベル文学賞受賞者タゴールの100篇近い物語作品のうちから、最大のテーマ「愛」を描いた名作を選びました。イギリス植民地時代インドのカースト制・幼児婚・寡婦殉死などを背景に、深いタゴール・ワールドが展開されます。
ペシャーワル急行
クリシャン・チャンダル 著
謝秀麗(しゃしゅうれい) 編・訳
定価1500円+税
四六判・上製・240ページ
ISBN978-4-8396-00303 C0397
1986年9月初版
1947年イ ギリス領インド帝国はヒンドゥー教徒が中心のインドとイスラーム教徒が中心のパキスタンに分かれて独立しますが(いわゆる印パ分離独立)、この時ヒンドゥー教徒とイスラーム教徒の間に凄惨な争いが生じ、両者に大量の死者が出ました。この相互の殺戮を、両者を乗せる機関車の目から描いた名作「ペシャーワル急行」をはじめ、クリシャン・チャンダルの代表作10篇を訳出、日本では初めての本格的なウルドゥー文学紹介として注目を集めました。
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定価2000円+税
四六判・上製・270ページ
ISBN978-4-8396- 0065-5 C0397
1992年1月初版
ジャグモーハンの死
モハッシェタ・デビ 著
大西正幸 訳
インド、ビハール州南部は古くからサンタル、ムンダ、ホーなど、オーストロ・アジア系諸民族の居住地域でしたが、彼らは中世以来、外来の上位カースト・ヒンドゥーたちによって差別と搾取を受け続けてきました。イギリスからの分離独立以後、この地域は、インドの開発・工業化の政策のターゲットとされ、重要な社会改革運動が進められてきましたが、彼らの社会的・経済的状況はいっこうに改善されませんでした。他方、北ベンガルに起きた農民反乱を契機に1969年に形成されたインド共産党は、武力闘争によって人民革命を起こすことを目指しましたが、この闘争の中核となって警察との間で凄惨なテロリズムを繰り返したのは都市部のインテリ、特に学生たちでした。農村部と都市部でのインドの宿痾とも言える対立と闘争を描いた中編2つをおさめました。






